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ローリー・リン・ドラモンド『あなたに不利な証拠として』(ハヤカワHM文庫) [読書感想]

ローリー・リン・ドラモンド『あなたに不利な証拠として』(ハヤカワHM文庫)
警官を志望する若きキャシーがマージョリーと出会ったとき、彼女の胸にはステーキナイフが深々と突き刺さっていた。何者かが彼女を刺し、レイプしたのだ。怯え、傷ついた彼女を慰めるキャシー。だが捜査を担当したロビロ刑事は、事件を彼女の自作自演と断じる。マージョリーに友情めいた気持ちを抱いていたキャシーだったが、どうすることも出来なかった。それから六年後、キャシーとマージョリー、そしてロビロの運命が再び交わるまでは……MWA賞最優秀短篇賞受賞の「傷痕」をはじめ、男性社会の警察社会で生きる女性たちを描く十篇を収録(早川書房:http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/211783.html)

アメリカの女性警官たちを主人公にした短編集。作者が元女性警察官ということもあるのでしょう、かなりリアルな肌合い。いわゆるミステリ小説ではありません。普通小説に近いかも。女性警官たちの仕事と日常を丹念に鋭く描きだします。死や暴力に向き合い神経をすり減らしながら生きて行く彼女たちの物語は読んでいてとてもしんどいです。でも目を背けてはいけないという思いにも駆られ、これが現実という重いものが残った読書でした。

あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ミステリ文庫)

あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ミステリ文庫)




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